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アンケート集計の方法まとめ!Excelでのポイントも紹介

アンケート調査集計2023.09.22 [Fri]

お客様や社員にアンケートを取ったのに、うまく活用できないとお困りの方は少なくありません。データが大量すぎる、活用方法が分からないなど、担当者によってお悩みはさまざまです。

 

アンケート活用に関するお悩みの多くは「どんな集計方法があるか」「重視すべきポイントはなにか」「どんなツールを使うべきか」を知っていれば解決できます。本記事では、アンケート集計の方法や、Excel集計におけるポイントなどを詳しく解説します。

 

アンケートの集計方法

 

アンケートの集計方法

 

アンケートの回答を集計する方法は、大きく3つに分類できます。どういった方法で集計するかによって、得られるデータや活用方法が異なるので、まずはどんな集計方法があるのかを知っておきましょう。

 

 

 

単純集計


単純集計は、回答者数と各回答の比率を集計する手法です。どの回答がどのくらいあったかをまとめるシンプルな方法で、アンケート集計をする際に多く用いられています。単純集計を行う際は、設問ごとの回答者数(n)と、回答ごとの比率(%)を表でまとめるのが一般的です。

 

単純集計をするメリットは、手間がかからず分析ができる点です。また、集計結果自体もシンプルにまとまるので、誰が見ても分析結果を理解しやすいといったメリットもあります。一方で、単純集計はどの質問でどの回答が多かったかが分かるだけなので、細かな分析には不向きです。自由記述の場合は定量的な結果が得られないため、単純集計を利用するのが難しくなってしまいます。

 

 

 

 

クロス集計


クロス集計は、単純集計によって得られたデータに回答者の属性を掛け合わせていく手法です。回答者の年齢や性別などをふまえて回答結果を分析できるので、より詳しい実態把握に役立ちます。例えば「75%が良いと回答」といった単純集計の結果をクロス集計すると、「男性90%、女性60%が良いと回答」とさらに詳しい結果を得られるようになります。

 

クロス集計は詳しい結果を得るのに役立つ一方で、結果を出すために手間がかかるデメリットもあります。また、年齢・性別・地域など何を分析軸とするかを適切に判断しないと、データを活用しにくくなってしまうのもデメリットです。分析軸を決めるために、現状の課題を洗い出したり、どの分析軸なら有意差のある結果が得られるか仮説を立てたりする必要があります。

 

 

 

 

 

自由記述集計


自由記述集計は、回答者に自由に記述してもらった回答を集計する手法です。選択式の回答ではないので、単純集計やクロス集計に比べると手間がかかりますが、回答者の心理を細かく理解できます。

 

自由記述集計をする際は、まず回答の一覧を作成します。回答内容と、回答者属性(年齢・性別・地域・職業・年収など)をまとめた表を作成すれば、集計しやすくなるためです。回答一覧を作成したら、このあと解説する「アフターコーディング」や「テキストマイニング」といった手法で回答を分析していきます。集計担当者のスキルやデータ量などによって、どちらを選択すべきか異なるので、まずは2つのやり方を詳しく把握しましょう。

 

 

 

 

 

アフターコーディング


アフターコーディングは、回答文から類似のものを選別・選択肢化して、選択肢ごとの回答数を出していく手法です。例えば「弊社の化粧品Aのどこに魅力を感じますか?」といった設問の回答であれば「安い」「パッケージが良い」「使用しやすい」「よれにくい」といったかたちに分類分けできるでしょう。回答を分類分けし選択肢化すれば、単純集計と同じように集計・分析ができます。また、ソフトを使用せず人力で行うので、誤字脱字や表現の揺れなどによって情報が捨てられるリスクが少ないのも魅力です。

 

アフターコーディングは自由記述集計において多く用いられる手法です。しかし、回答をどのように分類分けするか適切に判断しなくてはならず、担当者のスキルが求められます。また、設問と回答を全て読み込まなくてはならないので、大量のデータ集計には向いていません。

 

 

 

 

 

テキストマイニング


テキストマイニングは、専用のツールを使用して回答を分類・集計する手法です。回答を文節や単語ごとに区切って、出現頻度を分析しつつ回答の傾向をまとめていきます。ツールを使用するので、大量のデータ集計に対応しやすいのが大きなメリットです。また、ツールを用いて高度な分析ができるので、専門スキルがなくてもデータを活用しやすい点も魅力といえます。

 

一方で、ツールを使用するために誤字・脱字や表現の揺れなどによって、情報がうまく分類されないケースも少なくありません。回答者の細かな心情を把握するのは難しくなってしまうので、アフターコーディングとの使い分けが重要になってきます。

 

 

 

アンケートをExcelで集計するときのポイント

 

アンケートをExcelで集計するときのポイント

 

この記事をご覧の方のなかには、Excelでアンケート集計をした経験のある方もいるでしょう。Excelでアンケート集計を行う際は、関数選択やデータの読み取り方などにいくつかのポイントがあります。以下では、アンケートをExcelで集計するときのポイントを3つ紹介します。

 

 

関数


どんなデータなのか、どういった集計をしたいかで使用する関数は異なります。まず、アンケート集計においてよく用いられる関数を把握しましょう。

 

アンケート集計においてよく使う関数

 

●COUNTIF:条件に合うセルの合計

●COUNTIFS:複数の条件に合うセルの合計

●SUMIF:条件に合う数値の合計

●SUMIFS:2つの条件に合う数値の合計

●AVERAGEIF:条件に合う数値の平均

●AVERAGEIFS:複数の条件に合う数値の平均

 

例えば「食品を購入するうえで価格を重視する人の数」を出したい場合は「COUNTIF」を使用します。「火曜日に商品Aを購入した人数」を出したい場合は「SUMIFS」が最適です。「商品Aを購入した女性の平均年齢」であれば「AVERAGEIF」や「AVERAGEIFS」が適しています。こうした関数選びを間違えると、回答を出すまでに手間がかかったり、適切な集計ができなくなったりするので注意しましょう。

 

 

 

 

 

データの有意性


データの有意性(有意差)も、Excelで集計するうえで重要なポイントです。有意性とは、集計したデータの傾向が、誤差の範囲でなく意味のあるものなのかを意味する言葉です。例えば「良い53%・悪い47%だったので、この商品は良いものだ」とは断言できません。また「良い90%・悪い10%」という結果でも、利用者10,000人に対し回答者が10人では有意性があまりない結果になってしまいます。

 

データの有意性は、回答にどのくらい差があったのか、母集団の人数は適切かといった点で判断できます。また、設問の言葉遣いが適切かどうかも有意性に大きく影響するので、アンケート作成には注意しましょう。

 

 

 

 

 

分析


データはただ集計するだけでなく、分析をして初めて価値が生まれます。なぜ有意差のある回答となったのか、仮説通りの回答を得られたか、想定より悪い結果だった場合は何が原因なのかなど、さまざまな角度から分析していきましょう。

 

分析にあたっては、まず仮説を立てる必要があります。「こうではないか」といった仮説をもとに、集計方法の選択と、集計データの分析をする必要があるためです。仮説がない状態だと、どこをゴールとして集計と分析をすれば良いかが曖昧で、結果としてどう活用すれば良いか分からないデータだけが残ってしまいます。仮説・集計・分析の流れで、ビジネスに活用していけるデータを獲得しましょう。

 

 

 

 

アンケート集計をまとめる手段

 

アンケート集計をまとめる手段

 

アンケート集計をまとめる手段としてはExcelを用いるのが一般的です。しかし、昨今はアンケート集計に特化したツールも多数提供されています。自力で関数を組んだり集計方法を考えたりする必要がないので、集計方法や分析に不安がある方は積極的に活用していきましょう。

 

 

Excel


Excelは、アンケート集計をまとめる方法として非常に多く用いられている手段です。柔軟性の高さが魅力で、自分で関数を組む知識とスキルがあれば、どんな集計にも対応できます。思い通りの集計と分析ができるので、自分で集計方法の選択や分析ができる人におすすめです。

 

昨今Excelと同等の機能を持つ「Google Spreadsheet」を利用する人も増えています。無料で使える点や、クラウド上で作業ができる利便性の高さから、多くの人が利用するようになりました。以前はExcelよりも機能が少なく使い勝手も良くありませんでしたが、最新版は多くの関数に対応しており機能も充実してきたので、ぜひ一度利用してみてください。

 

 

 

 

 

アンケート集計ソフトウェア


アンケート集計ソフトウェアとは、複雑な集計作業を簡単に行えるツールです。膨大なデータの集計や分析にも対応しているので、業務効率化や人的ミスの軽減に役立ちます。Excelでいちいち関数を組むのが面倒に感じる場合や、データ量が多く業務負担が増えすぎてしまう場合には非常におすすめです。

 

グラフ作成や他ソフトへのデータ出力などに対応しているソフトを使用すれば、既存の業務工程を大幅に変更せず利用できます。アンケート集計ソフトウェアには無料と有料のものがあり、ソフトごとに機能も異なるので、予算や業務内容などに合わせて選択しましょう。

 

 

 

 

 

アンケートフォーム作成ツール


昨今は、集計まで行えるアンケートフォーム作成ツールも多くあります。例えば「Google Forms」であれば、無料でアンケートフォームの作成から集計までが可能です。アンケートフォーム作成ツールによっては、自動でグラフを作成してくれる種類もあります。これまでExcelで集計からグラフ作成まで行っていた場合には、大幅な業務改善が可能になるのでおすすめです。

 

ただし、アンケートフォーム作成ツールは、複雑な集計や分析ができない種類が多くあります。また、自由記述回答だとうまく集計できないケースがあるので、必要に応じてExcelや専用ツールなどを使用しましょう。

 

 

 

 

 

 

アンケート集計会社


アンケート集計や分析ができるスタッフがいない場合は、集計会社に依頼するのがおすすめです。ここまで解説したとおり、アンケート集計や分析には豊富な知識とスキル、経験が必要になります。知識がない状態で集計作業をしてしまうと、適切なデータが得られなかったり、誤ったデータが出てきてしまったりするので注意が必要です。

 

アンケート集計会社に依頼すれば、専門のスタッフが適切かつ迅速に集計作業を行ってくれます。また、要望に合わせた分析をしてもらうことも可能です。専門スタッフがいない場合だけでなく、人的リソースを割けない場合や、データが膨大すぎる場合にも、アンケート集計会社の利用をおすすめします。

 

アンケート集計会社でできること

 

 

 

大量のアンケート集計ならデータセレクト

 

大量のアンケート集計ならデータセレクト

 

大量のアンケート集計は、データセレクトにお任せください。データ入力から集計、報告まで全ての工程をワンストップで行います。対応している業務範囲の広さが強みで、アンケート用紙の作成・自社サーバーでの回答収集・集計・紙データの電子化・グラフ作成などさまざまな業務に対応しています。

 

マーケティング調査・社内調査・校内アンケート・自治体調査・医療機関アンケートなど、幅広いアンケートに対応しているのも強みです。専門スタッフが、案件ごとに最適な手法で集計と分析をいたします。紙調査だったためデータ活用が難しい、データが膨大すぎる、どうやって集計をすべきか分からないとお悩みの企業さまは、ぜひ弊社データセレクトにご相談ください。

 

 

データセレクトのアンケート集計を詳しくチェック

 

 

 

まとめ

 

まとめ

 

市場調査や顧客満足度リサーチなどを行ったら、どのように集計・分析するかが非常に重要です。アンケート集計の手法によって、データ活用のやり方が大きく異なってきます。せっかく行ったアンケートをしっかりと活用するためには、専門スキルを持ったスタッフが適切なツールを使用して集計と分析を行わなくてはなりません。

 

 

回答量が多すぎる、集計や分析のやり方が分からないとお困りの方は、ぜひ弊社「データセレクト」にお任せください。経験豊富なアンケート集計専門スタッフが、御社のデータを最大限に活かす方法をご提案します。アンケート用紙の作成からサポート可能なので、リサーチ関連で何かお悩みのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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